お知らせ
高度な赤外線通信技術を活かしたソリューションビジネスを展開
- ITX Group News Vol.24(2005年8月発行)より
ITXイー・グローバレッジ株式会社(以下、ITX-EG)のセンサー&ワイヤレス部門は、 従来、Bluetoothおよび無線LANをモジュール化した商品を法人、顧客向けに提供してきましたが、 2004年12月、リンク・エボリューション株式会社(以下、リンク・エボリューション)の赤外線事業を譲り受けたことにより、 エンジニアリング力、商品ラインナップ増によるソリューション力が強化されました。
リンク・エボリューションは、1993年より赤外線通信標準化団体「Infrared Data Association」の赤外線通信規格(IrDA)に 基づいたソフトウェア、応用製品の開発販売、および携帯電話を含む各種産業用機器への組み込みサポートを行ってきました。 同社の赤外線通信技術は業界の中でも最速のスピード、セキュリティを誇り、国内外を問わず、携帯電話、モバイルゲーム、 民生機器、産業用機器、金融決済機器等に広くライセンスされています。 現在、ITX-EG ADテクノロジー部リンク・エボリューションチーム(以下、リンク・エボリューションチーム)として、 十数年来培ってきたノウハウとITX-EGの既存事業およびグローバルネットワークとのシナジー効果を生かした事業を推進しています。
赤外線通信事業の優位性
- 赤外線通信規格IrDAとは
赤外線通信の中でもIrDAとは、Infrared DataAssociationが規格・承認した赤外線通信規格を言います。一方向通信の赤外線リモコンとは異なり、IrDAはデータを一つのかたまりとして双方向に通信を行うことができます。携帯電話にはIrDA規格の応用プロトコルの一つであるIrOBEXが一律に搭載されているため、各携帯電話間にて赤外線通信ができることとなります。携帯電話と赤外線通信を行うためにはIrOBEXの搭載が必要となります。 - IrDA最先端規格の策定
リンク・エボリューションチームのスーパーバイザーである北角権太郎氏は、1993年からIrDA(赤外線通信標準化団体)に技術委員会副議長として参画し、数々の赤外線通信規格の策定を行ってきました。このような業界のオピニオンリーダーを社内で抱えることにより、規格策定力および提案力の優位性を保持しています。 - 赤外線通信モジュール、チップの提供
IrMC(IrDA Infrared Mobile Communication:携帯電話機同士やPDA、PCなどと赤外線通信を可能にするための規格)、IrFM(IrDA InfraredFinancial Messaging:赤外線通信を使って電子決済ができる国際規格)など、IrDA規格に準じたミドルウェアをはじめ、モジュール、チップなどの商品ラインナップを保有し提供しています。 - 独自のプロトコル構成を保有
IrDA、TCP/IP、Bluetoothなどの赤外線通信に対応した独自のプロトコル構成(ユニバーサルOBEX)を保有するとともに、プロトコルのポーティング作業から、ハード開発・設計・量産までに対応しています。 - 今後の動向
従来、IrDAを搭載した機器は限られていたため普及に至りませんでしたが、NTT DoCoMo50*シリーズ・FORMA全機種、au端末に全機種搭載(予定)、Voderfone一部と携帯電話に搭載され、今後一層身近な通信手段として認識されることとなります。赤外線通信を利用すれば、いつでもどこでもデータの送受信ができ、携帯電話アプリケーションと外部機器と通信を利用した新ビジネスを構築することが可能。今後、IrDAの一層の評価・普及が見込まれます。
先端をいく技術と多彩な用途
高い優位性を持つ赤外線通信事業において、その最新技術の一例が、世界初のIrFM規格の認証です。 同規格は、店頭でカードを提示する代わりに携帯電話の赤外線通信機能で電子決済ができる技術で、 アダプターを付属するのみで既存のシステムの変更なしに利用できます。 このIrFMを総合的にサポートするソフトウェアおよびハードウェアについて、 IrDA委員会から「相互接続性技術認証」を2003年11月に世界に先駆けて取得。 これによって、今後、実用化の際にITX-EG製品は電子決済に関する原器となります。
一方、国内市場で約5,000万台の携帯電話に赤外線通信機能が搭載されたことより、 携帯電話は、デジタルカメラ、プリンター、PC、ゲーム機、民生・産業用機器などとの情報通信端末として利用されています。
ITX-EGの携帯電話用赤外線通信技術は、au(赤外線機能付き2機種)、携帯ベンダー、さらには韓国、 中国のキャリアにて採用されており、今後auの全機種にITX-EGが開発したソフトウェアが搭載されることになっています。 また、世界で初めてIrMC規格対応の赤外線インタフェースを搭載したデジタルカメラ(FUJINON社製)は、 ITX-EGがソフトウェアをポーティングしています。
このほか、ソニーコンピュータエンターテイメント社のPSP™と携帯電話を繋ぐ赤外線ポートや、 「保険会社の営業端末とホストコンピュータ」「化粧品売り場のお肌チェック機器とPC」「キオスク端末と携帯電話」 「アーケードゲーム機器・プリクラと携帯電話」などをはじめ、数多くの赤外線通信ソリューションに ITX-EGのソフトウェア・デバイスが利用されています。
通信の高速化への対応
現在、携帯電話の赤外線通信スピードはIrSIR(115.2 kb/ps)ですが、画像データサイズが大きくなるに従い、 リアルタイム伝送や高速情報転送のためにIrFIR(4Mbps)、IrUIR(100Mbps)の通信速度が求められています。
ITX-EGは、IrFIRについては1999年に13×13㎜のチップを開発・保有していますが、 携帯電話やデジタルカメラなどに実装するチップは小型化が必要のため、現在3×3㎜~5×5㎜のチップを開発し、 来年3月までに販売を予定しているほか、IrUIRについても製品化を目指しています。また、 IrSIRを実装したハードウェアでも、 ソフトウェアの変更のみで通信時間の短縮化を実現するIrSC(IrDA新規格)の開発を行い、 この夏、IrDA が公式規格として発表すると同時に製品リリースを行う予定です。
近年、ブロードバンドやインターネットの普及により、“ラスト・ワンマイル”を繋ぐ通信環境は整ってきましたが、 “ラスト・ワンインチ”を結ぶところでは、スムーズなデータのやり取りを行い、かつ秘匿性、安全性を備えた通信技術が求めらています。 赤外線通信はこうした“ラスト・ワンインチ”の通信手段として最適であり、今後、その用途はますます拡大していくと考えられます。 ITX-EGは今後も、高度な赤外線通信技術を活かしたソリューションビジネスを展開していくとともに、 将来的には、情報家電の普及を見据え“ラスト・ワンインチ”のトータルソリューション提供も目指しています。
※ 本文中に記載された社名および製品名は、各社の商標または登録商品です


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本件に関するお問合せ
ITXイー・グローバレッジ株式会社
ADテクノロジー部 リンク・エボリューションチーム 長谷川/木暮
Tel:03-6412-6023
E-Mail:le-mktg@e-globaledge.com

